貫板とは何?劣化の原因や貫板交換の際におこなう棟板金交換工事も解説
投稿日:2024年1月29日
「貫板って何?」「貫板が劣化するとどういう影響があるの?」など、貫板についてよくわからない方は多いのではないでしょうか。
貫板は屋根の部材です。
本記事では、貫板が屋根のどこに使用されているのか、また貫板の種類や貫板が劣化する原因、棟板金交換工事について詳しく解説します。
貫板とは
貫板(ぬきいた)とは、スレート屋根の棟板金を固定するために使われる下地材のことです。
棟板金の中には貫板があり、貫板を釘やビスで固定し、その上に棟板金を被せていきます。
多くの日本の一戸建ての屋根にはスレート屋根が使われていて、スレート屋根が交差する場所に棟板金が使用されています。
貫板の種類について
貫板には以下の3種類があります。
・木製
・樹脂製
・ガルバリウム鋼板
それぞれのメリットとデメリットを解説します。
木製
昔は木製の貫板をよく使用していました。
杉製の木製の貫板は日本の多くの地域に存在していて、軽くて加工もしやすいメリットがあります。
しかし、木は水分を吸収するため、雨が降ると木製の貫板に水が浸透して腐食してしまう点がデメリットになります。
貫板の腐食が原因で、棟板金の釘も固定する力がどんどん弱まってしまい、強風や台風が通過する時に棟板金が飛散してしまうのです。
樹脂製
木製のデメリットを活かし、近年では樹脂製の貫板が使用されることが多くなっています。
樹脂製のメリットは、水分を吸収しないため雨水による腐食の影響を受けにくいことです。
樹脂製の貫板を止める際には錆びやすい鉄の釘ではなく、錆びに強いステンレス製のビスを使用します。
また、捻じるタイプのビスを使用しているため、ビスが浮きにくく耐久性が高いのも魅力の1つです。
ただし、樹脂製は割れやすい特性があるため、施工時にビスの位置を誤ってしまうと、しっかりと固定されるはずのビスが固定されないトラブルもあります。
ガルバリウム鋼板
貫板にガルバリウム鋼板を使用することで、樹脂製と同じく貫板の耐久性が高くなります。
本来ガルバリウム鋼板は、ビスでしっかりと固定されているので頑丈です。
しかし、月日が経過すると徐々にビスを止めている穴が広がってきます。
そのため、ビスが抜けてしまう可能性もあるため注意が必要です。
貫板が劣化する原因
棟板金は屋根の1番上にあるため、台風や強風が過ぎた後に棟板金が外れたり、飛散したりする危険性があります。
多くの災害が、棟板金が飛散するとそれに伴って貫板も飛散するケースです。
また、棟板金の劣化により木製の貫板に雨水が入り込み腐食します。
主な要因として、棟板金を止めている釘が抜けてきたり棟板金が浮いてきたり、継ぎ目に隙間ができる場合があります。
放置したままでいると、柱や梁など家を支える重要な部分へとダメージが拡大する可能性もあるため注意が必要です。
棟板金交換工事について
棟板金交換工事は、既に取り付けてある棟板金と貫板を新しいものに交換をする工事です。
貫板が腐ったり傷んでしまっている場合や、棟板金が外れたり飛散したりした際におこないます。
・棟板金の耐用年数
・棟板金交換工事の流れ
棟板金交換工事について、1つずつ詳しく説明します。
棟板金の耐用年数
棟板金の耐用年数は約10年〜15年、長くても25年程度です。
しっかりと棟板金を固定するため釘で打ち付けられています。
金属は熱で温められると膨張する特徴があり、棟板金は金属製のため太陽の熱で膨張し、夜気温が低くなると今度は収縮します。
棟板金を固定している釘は棟板金が膨張する時に一緒に引っ張られますが、棟板金が収縮する際は棟板金のみで、釘は膨張して引っ張られたままの状態です。
屋根は一番高い所にあり太陽の日差しがよく当たる場所なので、長い期間をかけて棟板金が膨張と収縮を繰り返すことで、釘が抜けやすくなってしまうのです。
釘の抜けは、あくまでも経年劣化が原因になります。
棟板金交換工事の流れ
工事の流れは、まず既存の棟板金と貫板を全て取り外し撤去します。
そして、新しい貫板を取り付けます。
次に新しい棟板金を貫板の上に被せ、最後に釘を固定し釘の隙間をなくすためにコーキングをしたら施工完了です。
工事にかかる日数は、1~2日程度になります。
また、足場工事が必要な場合には足場を組み立てますが、組立て費用は別途料金が必要です。
もちろん屋根の工事は高所での作業となるため、足場は欠かせません。
屋根の勾配が急だったり、階段があったりした場合には別途費用が掛かり、棟板金交換工事費用よりも高くなってしまいます。
しかし、屋根を自分で修復するのは転落の危険性が高いため避けましょう。
棟板金交換工事は、専門業者に依頼することをおすすめします。
火災保険は適用される?
強風や台風などで棟板金が外れてしまったり飛散してしまった場合、火災保険が適用される場合があります。
火災保険は自然災害によって建物の被害を受けた場合、保険で元の状態に修繕する費用を負担してくれます。
ただし、保険の契約内容により異なるため、加入している保険会社に確認が必要です。
金属が膨張して貫板が劣化してしまったり、雨漏りしているなどの被害は経年劣化が原因です。
このような場合には、火災保険が適用されません。
また、災害の申請期間は原則として3年前なので、3年前までさかのぼって火災保険を申請ができます。
火災保険が適用されれば工事費の負担を軽減できますので、申請する方は業者に見積もりをしてもらいましょう。
まとめ
貫板は棟板金に覆われており、屋根の1番高い所にある棟板金は強風や台風、太陽の日などの影響を受けやすいです。
棟板金の耐用年数は約10~15年で、長くても25年です。
釘の緩みはすぐに雨漏りなどの影響に繋がりませんが、長期間放置することで釘穴が大きくなったり浮いたりします。
そして、そこから貫板へと雨水が侵入し腐食してしまいます。
釘が緩んできただけの場合は棟板金交換工事をせず、釘打ちコーキングのみで済むため修繕費用も低価格です。
放置したままでいると修繕費用もどんどん高くなっていくため、定期的に点検をしてもらいましょう。
その他屋根の各部位の名称などについてはこちらのページでご紹介していますのでご参考ください。
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