ガルバリウム鋼板とは?メリットやデメリット、メンテナンス方法を徹底解説!
投稿日:2023年12月9日 更新日:2024年1月24日
「ハウスメーカーから提案されたけど、ガルバリウム鋼板って何?」
「ガルバリウム鋼板のメリットやデメリットが知りたい!」
「注文住宅を考えているけど、ガルバリウム鋼板って丈夫なの?」など気になっている人も少なくないはずです。
ガルバリウム鋼板は、屋根や外壁の建材として人気があります。
この記事では、ガルバリウム鋼板の特徴やメリット・デメリット、使用する時の注意点について紹介します。
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板とは亜鉛とアルミニウム、シリコンの合金を銅板の表面を薄い膜でしっかりと密着させたもので、屋根や外壁の材料として用いられています。
めっきされた合金のアルミニウムと亜鉛を用いているので、耐食性や防食作用があり、耐用年数が高いのが特徴です。
アルミニウムは表面に酸化アルミニウムが皮膜を作り保護する耐食性があり、亜鉛は亜鉛が溶け錆びの拡大を防いでくれる防食作用があります。
ガルバリウム鋼板のメリット
外壁や屋根の材料として人気のあるガルバリウム鋼板のメリットは、以下の5つです。
· 耐用年数が長い
· 耐震性に優れている
· 防水性が高い
· モダンでシックなデザイン
· ひび割れがない
1つずつ詳しく解説いたします。
耐用年数が長い
ガルバリウム鋼板の耐久性は高く、30年〜40年程使用が可能です。
ただし、メンテナンスフリーの金属銅板ではありません。
メンテナンスを怠ってしまうと、錆びが発生し耐用年数も短くなります。
そのため、長く使用するためにも定期的なメンテナンスをおこなう必要があります。
耐震性に優れている
ガルバリウム鋼板は、軽量で耐震性があります。
地震が発生した際、重たい素材でできた屋根では建物に負荷がかかり、揺れが大きくなります。
揺れが大きい分、建物内の家具などの崩壊被害にもつながってしまうのです。
建物の揺れの大きさは屋根の素材の重量だけでなく、外壁材に使用されている重量も関わってきます。
例えば、ガルバリウム鋼板の重さを比較してみると、外壁材としてよく用いられるモルタル外壁の1/10、窯業系サイディング1/4です。
ガルバリウム鋼板は軽量なため建物の材料として人気です。
防水性が高い
ガルバリウム鋼板は、内部に水が入り込むのを防いでくれるメリットがあります。
外壁材の窯業系サイディングやALCと比較すると、ガルバリウム鋼板は隙間が少なく水が内部まで浸透しにくいです。
また、セメント系の外壁や屋根にはコケやカビが発生しますが、そのような問題もありません。
モダンでシックなデザイン
ガルバリウム鋼板のメリットとして、金属の特性であるシンプルさが挙げられます。
住宅街でも調和しやすいモダンなテイストです。
また、自然が多い場所にもマッチしやすいシンプルなデザインなので、屋根や外壁材としての需要が高くなっています。
ひび割れがない
外壁のモルタルやセメントは年月が経過するとひび割れなどの劣化が発生します。
しかし、ガルバリウム鋼板は金属素材なので、物がぶつかってひびが入ることがありません。
ガルバリウム鋼板のデメリット
ガルバリウム鋼板のデメリットは以下の4つです。
· 遮断性・遮音性が低い
· 錆びやすい
· へこみやすい
· 施工費用が割と高め
それぞれ詳しく解説します。
遮断性・遮音性が低い
金属素材を想像すると「音がうるさい」や「暑い」といったイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?
ガルバリウム鋼板は遮断性・遮音性はありませんが、ここ数年の優れた技術開発により大きく改善されてきています。
ガルバリウム鋼板に断熱材を張り付けた一体型ガルバリウム鋼板が主流になっています。
錆びやすい
ガルバリウム鋼板は金属銅板の中では錆びにくいです。
しかし、全く錆びないわけではありません。
ガルバリウム鋼板の酸化になる要因は、酸性雨や潮風に含まれている塩分などです。
そのため、酸性雨が発生しやすい工場の周辺や潮風の影響をうけやすい沿岸部などに住んでいる方は、錆びのリスクも高くなってきます。
また、落ち葉が屋根に溜まりやすい場所に住んでいる方は、葉っぱから出る木酢液により腐食の進行を高める可能性もあります。
工場や森林周辺、沿岸地帯にお住いの方でガルバリウム鋼板の使用をする際には、点検やメンテナンスを頻繁におこなうようにしましょう。
へこみやすい
ガルバリウム鋼板は、物が当たった時に衝撃に弱くへこんでしまいます。
例えば、庭で子供がサッカーや野球をしていてそのボールが勢いよくあたった時などです。
凹みを避けたい人はガルバリウム鋼板を避けるか、もしくは波型で厚みのあるガルバリウム鋼板の使用をおすすめします。
施工費用が割と高め
ガルバリウム鋼板は、外壁材の窯業系サイディングや屋根材のスレートと比較すると施工費用が高めの傾向です。
その理由の1つとして、施工の難しさがあげられます。
例えば、ガルバリウム鋼板は他の金属と接触をすると錆びやすいため、他の金属と避けなくてはなりません。
また、湿気を防ぐための対策も欠かせません。
ガルバリウム鋼板の施工の際には細心の注意が必要なのです。
ガルバリウム鋼板のメンテナンスについて
ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーの金属ではないため、定期的なメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板は、塩分やホコリが付着したままの状態で放置しておくと錆びてしまいます。
水洗いは自分でできる簡単な方法です。
その際の注意点は、なるべく雨水が降らない場所を重点に水洗いをしましょう。
また、高圧洗浄機はさけてください。
高圧洗浄機で水洗いをおこなうと、へこんだり傷がついてしまったりします。
自宅で車を洗う時の水の量が目安です。
メンテナンスの回数は、住んでいる場所によっても異なります。
基本的に年に数回の水洗いですが、工業地帯や沿岸地帯に住んでいる方は月に1回あるいは3か月に1度と頻繁なメンテナンスが必要です。
また、屋根のメンテナンスは高所作業で危険なため、知識や経験豊富な業者に依頼することをお勧めします。
当社の屋根塗装工事については「屋根塗装」をご覧ください。
まとめ
基本的なガルバリウム鋼板の特徴やメリット・デメリットを解説しましたが、使用するか悩んでいる方は業者に相談することをおすすめします。
プロの意見を聞くことで、屋根や外壁の施工費用が分かってより具体的になってきます。
当社では無料診断をおこなっておりますので、「屋根・外壁0円診断」をぜひご利用ください。
*K*
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