モルタル外壁のメンテナンス方法とは?特徴や劣化の際の見るべきポイントも解説
投稿日:2025年2月22日 更新日:2025年3月3日
モルタル外壁はデザインの自由度が高く、耐久性も高いのが特徴です。
耐用年数は一般的に30年ほどと言われていますが、その間メンテナンスフリーで過ごせるわけではありません。
時間の経過とともに天候や地震などの自然界の影響でダメージを受けます。
そんな影響を受けている家の外壁ですが、あまり普段なじみがない分、外壁のメンテナンスなどに悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではモルタル外壁のメンテナンス方法を中心に、見てわかる劣化症状の特徴やメリット・デメリットなどを解説します。
大切な家を長くきれいに保つために、モルタル外壁のメンテナンスや見るべき点を知っておきましょう。
モルタル外壁とは
モルタル外壁は、外壁の塗装にモルタルを使用した外壁を指します。
モルタル自体はセメントに砂を混ぜて水を加えて作ったものです。
現在ではサイディングと呼ばれる板材のボードが外壁工事では主流ですが、モルタルを使う技法もおこなわれています。
モルタル外壁のメリット
モルタル外壁のメリットは以下の3つです。
耐久性や耐火性に優れている
モルタルは、耐久性や耐火性が高いです。
モルタルは砂とセメントを水に混ぜて作っていて、その作成段階で硬化が高まり強い耐久性を発揮します。
また素材が砂やセメントなので、発火しにくく耐火性が高いのも特徴です。
デザインの自由度が高い
モルタルの技法はいわゆる左官技術の塗り壁で、特殊技能の1つです。
職人さんの腕一本で仕上げるので、外観デザインの自由度が高いでしょう。
職人さんのコテの技術が試され、外観のバリエーションは多種多様です。
自分だけのこだわったデザインをしたい場合は、モルタル技法は適しています。
エコな素材
モルタルの素材は、基本的に砂とセメントと水からできています。
素材が自然発祥のもので環境に優しいのも特徴の1つです。
またリサイクルにも適していて、モルタルを粉砕して他の建材などにも再利用されています。
モルタル外壁のデメリット
モルタル外壁のデメリットは以下の2つです。
クラックが起きやすい
モルタル自体がもともと水を加えて作っているので、水分が多いです。
そのため、乾燥が起きるとひび割れ(クラック)が起きやすいのがデメリットとされています。
また、地震の揺れに対してサイディングと違って継ぎ目がなく揺れの逃げがないため、ひびが入りやすい点も欠点です。
完成度が職人の腕によって左右される
モルタル技法はコテを使った左官技術なので、職人の腕前に左右される点もデメリットに上げられます。
腕の良い職人に当たれば問題ありませんが、中には技術に問題のある人もいるかもしれません。
現在職人の数も減っているので、仕事単価が上がっていることも気になる点です。
モルタル外壁のメンテナンス方法とは
モルタル外壁のメンテナンス方法は、部分補修と外壁塗装の2種類があります。
部分補修はシーリング材を使い、劣化している箇所のみを補修する工程です。
費用も安く抑えられますし、工期も短く済みます。
一方の外壁塗装は、外壁全体を塗装する作業です。
費用も工期もかかりますが、家を長い間住み続けるなら確実な方法でしょう。
どちらの作業が必要かは、業者に一度見てもらい相談するのが良いです。
モルタル外壁で見られる劣化症状
モルタル外壁は時間の経過とともに、劣化症状が出てきます。
劣化症状が表れてきたら、メンテナンスのサインです。
モルタル外壁で見られる劣化症状は以下の5つになります。
変色
モルタル外壁は塗装によって塗膜ができて、外部のさまざまな影響から家を守ります。
しかしこの塗膜も、永遠に効果が続くわけではありません。
強烈な紫外線や雨風などに当たり、塗膜が劣化して変色を起こします。
具体的には塗装の光沢のツヤがなくなったり、くすんだ色に変わったときは要注意です。
家の外観を損なうのはもちろんですが、放置すると悪化が進むので業者に早めに相談しましょう。
苔やカビ
日が当たらない場所や、湿気の多い部分に見られる症状です。
苔やカビが発生すると見た目の清潔感もないですし、放置してると増殖してしまいます。
また、外壁の耐久性や防カビ性が低下している証拠にもなります。
少しの苔やカビなら自分自身での掃除をして解決できますが、大きく広がっている場合は再塗装も考えなければなりません。
チョーキング
チョーキングとは壁を手でさわったときに、チョークのように白い粉が手につく現象です。
チョーキングの原因は外壁が雨風や紫外線に当たり、塗膜の劣化が起きていると考えられます。
主に日当たりの良い高層階の壁や、南側の壁でよく見られる症状です。
チョーキングが出てきたら耐久性や防水性が落ちているサインなので、早めに再度の外壁塗装を検討しましょう。
ヒビ割れ(クラック)
英語でクラックは「割れ目やヒビ」のことです。
外壁のクラックは大きさによって、2種類に分類されています。
クラックの幅が0.3㎜未満のときはヘアークラックと呼ばれ、小さいヒビ割れです。
ただちに雨漏りや劣化が進行するほどのものではありませんが、経過は注意をしておきましょう。
一方幅が0.3㎜以上・深さ5㎜以上のものは構造クラックと呼ばれる緊急性が高いものです。
放置しておくと雨漏りや腐食の原因にもなるため、早めに業者に相談をしましょう。
塗装はがれ
外壁は一年中、雨風や太陽に当たる過酷な環境です。
こうした激しい環境の中で、経年劣化により塗装はがれが起きます。
軽微な塗装はがれの場合は、シーリングなどの応急処置も可能です。
しかし広範囲に渡るはがれは業者に連絡して、早めに対応するのが良いでしょう。
まとめ
モルタル外壁のメンテナンス方法は、簡易的なものから全体に渡るものまでさまざまです。
耐久性能も高く長持ちしますが、経年劣化は避けられません。
外壁に現れる劣化症状を自分でしっかり確認して、プロに任せるのが家を長く丈夫に保つ秘訣です。
大切な家族と家を守るためにも、定期的なメンテナンスを実施しましょう。
当社の外壁塗装工事については「外壁塗装」をご覧ください。
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