屋根塗装で必要なタスペーサーの役割とは?取り付けるタイミングはいつ?

投稿日:2025年9月20日

スレート屋根の塗装をおこなう際、屋根材同士の通気性を確保するために縁切りが不可欠です。
その縁切りで使用する部材が「タスペーサー」です。
タスペーサーには、雨水の通り道を確保し、雨漏りのリスクを大幅に軽減する重要な役割があります。
小さな部材ではありますが、屋根の寿命を大きく左右する重要な部材です。
挿入するだけでいいので、従来の縁切り作業を不要にし、工期短縮とコスト削減を実現します。
本記事では、タスペーサーの役割から適切な取り付けタイミングまで詳しく解説します。

 

 

タスペーサーとは

屋根塗装で必要なタスペーサーの役割とは?取り付けるタイミングはいつ?

タスペーサーとは、屋根材の重なり部分に設置する小さなプラスチック製の部材です。
最もタスペーサーが必要とされるのがスレート屋根です。
塗装時に重なり部分が塗料で密閉されやすく、タスペーサーの設置が特に重要になります。

スレート屋根の塗装では、屋根材と屋根材の間に塗料が入り込み、そのまま乾いてしまうと隙間を塞いでしまいます。
そうすると、雨が降った際に屋根内部に入った雨水の逃げ道がなくなり、雨漏りへ発展してしまうのです。
このようなことを防ぐためには、塞がった塗膜を切る作業である「縁切り」が不可欠です。
この縁切りで使う部材が「タスペーサー」で、現在はタスペーサーでの縁切りが主流となっています。

 

 

 

タスペーサーの役割

 

屋根塗装で必要なタスペーサーの役割とは?取り付けるタイミングはいつ?

タスペーサーを設置して通気性を確保することで、以下のような重要な役割を果たします。

 

雨漏りを防ぐ

屋根には、雨が降った際に雨水の抜け道となる隙間が必要です。
しかし、塗装をおこなうと塗料が屋根材の重なり部分に入り込んでしまい、隙間を埋めてしまいます。
この状態が続くと、雨水が内部にまで侵入して雨漏りの原因となってしまいますが、タスペーサーの設置によってこの重なり部分に適切な隙間を確保することができます。
その結果、雨漏りを未然に防ぐことができるのです。

 

結露を防ぐ

屋根材の隙間は、屋根内部に溜まった雨水や湿気、結露を排出する役割があります。
結露を防ぐためには適切な通気が不可欠で、屋根裏の湿気を外部に排出する必要があります。
タスペーサーによって屋根材の重なり部分に隙間を作ることで、屋根全体の通気性を維持することができます。
これによって屋根裏の湿度調整が適切におこなわれ、結露やカビ・腐食の発生を防ぎます。

 

 

タスペーサーと従来の縁切りとはなにが違う?

屋根塗装で必要なタスペーサーの役割とは?取り付けるタイミングはいつ?

タスペーサーは、屋根の雨漏り防止に欠かせない「縁切り」作業を簡単におこなうことができる部材です。

従来の縁切りでは、屋根塗装後にカッターやヘラを使って、屋根材の重なり部分を1枚1枚手作業で切っていくのが一般的な方法でした。
しかし、この作業は非常に手間がかかるため工期も長く、塗装後の屋根に登るため屋根材を傷つけて汚すリスクもありました。
また、技術が必要な作業なので、切り離しが不十分だと塗膜が再び密着し、雨水が滞留して雨漏りの原因となることがありました。

一方、タスペーサーはプラスチック製の小さな部材を屋根材の隙間に差し込むだけでいいので、作業が簡単で施工時間を大幅に短縮することが可能です。
また、設置するタイミングも中塗りの前なので、完成した屋根を汚すことも傷つけることもありません。
さらに、塗料で塞がれた重なり部分に一定の隙間を確保できるので、再密着の恐れがなく雨水の排出経路を確実に作ることができます。

このように、タスペーサーは従来の縁切りと比べると、作業の効率化と品質の均一化を図ることができます。
また、設置状況も目視で確認しやすいため、施工品質の透明性が高まります。
現在では、タスペーサーは安全で確実な縁切り方法として広く普及しており、多くの塗装業者が標準採用しています。

 

 

タスペーサーの正しい設置方法

屋根塗装で必要なタスペーサーの役割とは?取り付けるタイミングはいつ?

タスペーサーの効果を最大限に発揮させるためには、正しい方法で設置することが重要です。
設置する際のタイミングや間隔について解説します。

 

取り付けるタイミング

スレート屋根の塗装は、以下のような流れでおこないます。

①足場設置
②高圧洗浄
③下地処理
④下塗り
⑤タスペーサー取り付け

⑥中塗り
⑦上塗り

これを見ていただければわかる通り、タスペーサーの取り付けは「下塗りが終わって中塗りの前」におこないます。
タスペーサーの取り付けタイミングは非常に重要で、下塗り後・中塗り前に設置することで仕上げ塗料がタスペーサー周辺にも適切に付着し、部材と屋根材の一体化を図ることができます。

もし下塗り前にタスペーサーを設置してしまったら、塗装の際に部材が動いて適切な位置からずれる可能性があります。
また、上塗り後に設置してしまうと、中塗りと上塗りの塗料で仕上がった屋根材を汚してしまいます。
そのため、このタイミングでの設置がとても重要なのです。

 

当社の屋根塗装工事については「屋根塗装」をご覧ください。

 

 

設置する間隔

タスペーサーは通常、屋根材1枚あたり2個、それぞれ端から15cmの間隔で設置します。
設置間隔が広すぎると十分な通気性を確保することができず、狭すぎると屋根材の強度に影響を与える可能性があります。
そのため、きちんと必要な間隔で設置することが大切です。
また、屋根の勾配や地域の気候条件も考慮して設置間隔を決定します。

 

 

まとめ

タスペーサーは縁切りの際に必要な部材で、屋根塗装の品質と耐久性に大きな影響を与える重要なものです。
従来の縁切りよりも工期が短く済み、確実な排水経路を確保することが可能です。
そのためには正しく設置することが重要で、適切なタイミングと正しい施工方法によって、雨漏りを防止して屋根の寿命を延ばすことができます。
屋根塗装を検討されている方は、タスペーサーの設置についても必ず業者に確認し、適切な施工を受けるようにしましょう。
タスペーサーの材料費はかかってしまいますが、長期的にはメンテナンス費用の削減につながります。
信頼できる塗装業者を選び、適切な屋根塗装を実施することで、安心で快適な住環境を維持できるでしょう。

 

 *K*

 

当社では無料診断をおこなっておりますので、「屋根・外壁0円診断」をぜひご利用ください。

千葉市、習志野市、四街道市、佐倉市、八街市、他で、雨漏り修理、屋根工事のことなら、四葉建装へお気軽にご相談ください。
千葉の雨漏り修理、屋根工事なら【株式会社四葉建装】

 


千葉県千葉市の外壁塗装・屋根塗装・防水リフォーム専門店
株式会社四葉建装
https://chiba-gaiheki.com/
住所:千葉県四街道市めいわ2-6-10
営業時間:9:00〜18:00 木曜定休

お問い合わせ窓口:0120-262-035
(電話受付時間 9:00〜17:30)

対応エリア:千葉市・四街道市、他

★ 地元のお客様の施工実績多数掲載!

施工実績  https://chiba-gaiheki.com/case/
お客様の声 https://chiba-gaiheki.com/voice/

★ 塗装工事っていくらくらいなの?見積りだけでもいいのかな?

➡一級塗装技能士の屋根、外壁の無料点検をご利用ください!
無理な営業等は一切行っておりません!

外壁屋根無料診断 https://chiba-gaiheki.com/inspection/

★色を塗る前にシミュレーションしたい、塗装以外の工事方法はないの?  どんな塗料がいいの? 業者はどうやって選べばいいの?

➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://chiba-gaiheki.com/contact/


千葉市、習志野市、四街道市、佐倉市、八街市のお客様の声

屋根工事の施工事例

地域密着施工!ご依頼ありがとうございました!

屋根工事の施工事例

地域密着施工!ご依頼ありがとうございました!

スタッフ教育、職人育成にも
力を入れています!

保有資格一覧

  • 一級建築塗装技能士
  • 一級鋼橋塗装技能士
  • 外壁診断士
  • 有機溶剤作業主任者
  • 足場作業主任者
  • 石綿作業主任者
  • 酸素欠乏、硫化水素危険作業主任者
  • 高所作業車10以上
  • 外壁アドバイザー
  • 職長等監督安全衛生教育者
  • 雨漏り診断士
  • 自然災害調査士
  • 一般建築物石綿含有建材調査者
  • 他、多数
職人教育にも力を入れています!建設業の許可票
職人教育にも力を入れています!職人教育
職人教育にも力を入れています!研修風景

News & Topics