軒天の役割とは?素材や劣化症状・メンテナンス方法について解説

投稿日:2024年5月25日

外壁塗装の際の付帯工事の見積書に、「軒天」と書かれたものを見たことがある方もいるのではないでしょうか?

この記事では軒天の役割や種類、よくある劣化症状について紹介します。

 

軒天とは

軒天の役割とは?素材や劣化症状・メンテナンス方法について解説

軒天とは、建物から外側に伸びている屋根の裏側部分のことを言います。

屋根から外側に飛び出している部分を「軒(のき)」と言い、軒の天井なので「軒天」と呼ばれます。

軒天は建物にとって重要な部分です。

次は、その役割について見ていきましょう。

 

軒天の役割

軒天の役割とは?素材や劣化症状・メンテナンス方法について解説

軒天の役割は、4つあります。

・建物の美観
・屋根内部の保護
・火事の延焼を防止
・雨水や紫外線による外壁の劣化を防止

 

建物の美観

軒天があるかないかで、住宅の見栄えに大きな影響を与えます。

人は建物を見上げることが多いです。

軒天がない住宅は、屋根内部の野地板や垂れ技が見えてしまいます。

軒天は人の目線が集まりやすいので、外観を決めるのに大きな役割があります。

 

屋根内部の保護

軒天には屋根の内部を保護する役割もあるため、屋根の内部が剥き出した状態では、劣化を早める原因にもなります。

他にも傘のような役割があり、雨風が内部に染み込むのを防ぎ、湿気や強風から家を守ってくれます。

 

火事の延焼を防止

火事が起こった際、火の手は下から上に向かって延焼します。

しかし軒天があることで、火事の延焼を防いでくれるのです。

軒天がない住宅の場合は屋根裏まで一気に延焼し、あっという間に屋根まで焼けてしまいます。

最近の住宅の軒天には、不燃材のケイカル板が主流で使われています。

 

雨水や紫外線による外壁の劣化を防止

軒天は屋根の外壁から伸びた分、雨水の吹き込みや紫外線を遮ってくれ、外壁の劣化を防ぐ役割があります。

軒天のない建物はスタイリッシュでデザイン性に優れていますが、雨水が外壁に当たりやすいです。

そのため、外壁の経年劣化や雨だれによる外壁の汚れに注意が必要です。

 

 

軒天のタイプ

軒天の役割とは?素材や劣化症状・メンテナンス方法について解説

軒天には、2つのタイプがあります。

・外壁一体タイプ
・ボードタイプ

 

外壁一体タイプは外壁をモルタルで塗っていて、軒天も同じ塗料で仕上げています。

アパートやマンションに多く見られます。

ボードタイプは外壁とは異なる素材を使用し、別にボードを取り付けるタイプです。

次は、ボードタイプの素材について詳しく解説します。

 

軒天の素材

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軒天の素材は、主に4種類あります。

・ケイカル板
・ベニア合板
・金属板
・石膏ボード(エクセルボード)

それぞれの特徴を紹介します。

 

ケイカル板

ケイカルの原材料は、消石灰・珪藻土・石綿です。

現在はアスベストの使用が禁止なので、ノンアスベストが主流になっています。

防火性が高く、国土交通大臣認定の不燃材です。

色がついたカラーケイカル板やタイルや木目模様など、デザインも豊富にあります。

また、通気性を良くし湿気が屋根裏に残らないように、小さな穴の有孔ボードがあるのが特徴です。

有孔ボードがあることにより屋根内部の通気が良くなり、内部の湿気やカビを防止し、屋根全体を長持ちさせるメリットがあります。

他にも、屋根内部にこもった湿気を逃し、通気を良くするために「軒裏換気口」を設置する方法もあります。

 

ベニア合板

ベニア合板は、ベニア板を何層にも重ねて強化してあります。

30年以上前の住宅で主流でしたが、最近の新築住宅での使用は少ないです。

費用は安く、防水性や耐水性が低く、経年劣化によりベニア板の表面の接着が剥がれる可能性があります。

 

金属板

ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルなどの金属板を使用します。

重量が軽量で耐火性に優れた特徴があります。

 

石膏ボード(エクセルボード)

スラグと呼ばれる鉱物に石膏を混ぜた素材で、ケイカル板同様、耐火性に優れた法定不燃材です。

石膏ボードは耐水性が低く、価格が高めです。

一般的に内装に使用されており、軒天にはあまり普及していません。

 

 

軒天の劣化症状とメンテナンス方法

劣化症状の度合いにより、建物に及ぼす影響やメンテナンスが異なります。

具体的な軒天の劣化症状とメンテナンス方法について見ていきましょう。

劣化症状は主に4つあります。

・色あせ
・穴
・シミ
・カビ、コケ

メンテナンス方法と一緒に紹介します。

 

色あせ

外壁や屋根とは異なり、軒天は紫外線の影響を受けにくいです。

しかし、経年劣化により部分的な色あせや汚れが付着することがあります。

塗り替えによる塗装をおこなうことで強度が増し、防カビ効果が高まります。

 

外壁の劣化や雨漏り・結露などの影響により、軒天が腐食し、一部穴が開くことがあります。

雨水が侵入する恐れがあるだけではなく、鳥や小動物などが屋根裏部屋に侵入し、巣を作ってしまうのです。

このような場合には、軒天の補修工事だけでなく害獣対策も行わなければならないため、費用が高くなってしまいます。

他にも、強風による巻き込みが原因で軒天に勢いよく当たり、その衝撃により穴があくケースがあります。

雨が直接内部に侵入し、室内まで雨漏りをする場合もありますので、早急なメンテナンスが必要です。

 

シミ

軒天のシミは、雨漏りの疑いが考えられます。

一部分だけ色が濃くなっている場合には、屋根内部に溜まった水が排泄できずに溜まり、シミとなって現れる可能性があります。

雨漏りの進行を抑えるためにも、早急の修理が必要です。

シミの場合には塗り替えではなく、丸ごと取り替える必要があります。

 

カビ・コケ

軒天内部の結露が原因で、雨水がうまく排泄できず、湿気が溜まってしまったケースです。

放置すると軒天が腐食し、軒天材が抜け落ちることがあるため、そのまま放置するのは避け修理をおこなうようにしましょう。

 

 

まとめ

軒天は外壁から突き出た部分で、屋根の裏側部分のことです。

主な役割は、延焼防止や雨水や紫外線からの外壁の劣化を防ぐことです。

軒天のメンテナンスには高所作業のため足場を作る必要があり、ほとんどの場合、屋根や外壁塗装工事と一緒におこないます。

一緒におこなうことで足場代が1回分で済み、工事費用を抑えることができます。

*K*

 

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