セメント瓦は塗装が必要?塗装が必要な瓦と必要でない瓦や理由をご紹介!
投稿日:2023年9月27日
瓦屋根にはさまざまな種類がありますが、セメント瓦というのをご存知ですか?
実は瓦屋根は塗装をしなくて良いものと塗装が必要なものがあり、セメント瓦は塗装が必要です。
この記事では、セメント瓦や塗装が必要な瓦と塗装が必要でない瓦について、詳しくご紹介します。
セメント瓦の塗装の工程や塗装が必要な理由などについてもご紹介するので、最後まで記事をチェックしてくださいね!
セメント瓦とは?
セメント瓦は、文字通り、セメントと川砂を混ぜて作られた瓦のことです。
耐用年数が長いこと、価格が安いことがメリットで、かつては多くの住宅でセメント瓦が用いられてきました。
ただ、現在はガルバリウム鋼板などの屋根材が多くのシェアを占めており、セメント瓦が用いられる機会は減ってきています。
ガルバリウム鋼板の屋根材は、軽くて丈夫で耐用年数が長い上に価格もリーズナブルなので、人気を集めています。
セメント瓦のメリットは、耐火性に優れていることやデザインが豊富に用意されていることなどです。
セメント瓦のデメリットは、ヒビが入りやすかったり割れやすかったりするなど、衝撃に弱いところです。
塗装が必要な瓦屋根
瓦屋根には、塗装が必要なものとそうでないものがあります。
塗装が必要な瓦屋根には、以下のものがあります。
モニエル瓦
モニエル瓦はセメント瓦の一種で、セメントと水と砂を混ぜ合わせて化学反応を起こし、硬化させた瓦です。
モニエル瓦は日本発祥ではなくヨーロッパ発祥の瓦で、セメント瓦とは違った独特の塗装を行います。
モニエル瓦の塗装は、着色スラリーと呼ばれるセメントで塗装し、さらにその上からアクリル系の塗料を塗布して仕上げます。
塗装を行うと防水性だけではなく、耐熱性・耐火性もアップするのが特徴です。
ただ塗装を行う際には、施工前の塗料を完全に剥がす必要があり、かなり手間がかかります。
スレート瓦
スレート瓦もセメント瓦の一種で、セメントと繊維材料を高温高圧下で成型したものです。
スレート瓦は現在の屋根の多くに使用されており、種類も豊富です。
また、かなり薄いのが特徴で、塗装を行う際には、隙間を塗料が塞いでしまわないよう、縁切りという作業を行う必要があります。
スレート屋根の塗装の縁切り作業については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
塗装が不要な瓦屋根
塗装が不要な屋根瓦は、粘度系の和瓦と呼ばれる瓦です。
和瓦は昔から日本の家屋に使用されてきたもので、いぶし瓦や陶器瓦、無釉瓦などの種類があります。
粘土を瓦の形にした後に陶器のように焼き上げるので、耐久性が高いのが特徴です。
和瓦は、瓦を塗膜で保護する目的の塗装は必要ありませんが、色を変えたい場合は塗装をすることもできます。
和瓦の塗装は剥がれやすいので、塗装する際には専用の塗料を使用します。
基本的に塗装のメンテナンスが必要ない和瓦ですが、漆喰工事は定期的に行う必要があります。
漆喰工事について詳しくご紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
セメント瓦に塗装が必要な理由
セメント瓦に塗装をする必要がある理由は、以下の通りです。
最初に塗装を施しているのでメンテナンスが必要
セメント瓦は、製品として出荷される段階で塗装が施されています。
そのため、年月が経つと塗装が剥がれてきたり、劣化したりしてしまいます。
塗装が剥がれたり劣化したりすれば、塗装をし直す必要があります。
セメント瓦の塗装は、5〜10年に一度行うのがおすすめです。
弊社では、セメント瓦を始めとした屋根や外壁の無料診断を行っていますので、お気軽にご相談ください。
セメントには防水性がないため
セメントには防水性能がありません。
そのため、塗装を行って防水性能を付加する必要があります。
セメント瓦の塗装を行わないと、雨などの水分をどんどん吸収してしまい、瓦がもろくなってしまいます。
セメント瓦を塗装すれば、塗膜が瓦を保護してくれるので、瓦に水が吸収されてしまう心配がありません。
屋根の美観をアップさせるため
セメント瓦は、経年劣化すると塗装が剥がれてきて、見た目にもあまり綺麗ではありません。
セメント瓦を塗装し直すことで、見た目が綺麗になり、お住まい全体の美観もアップします。
また、好きな色で塗装することができるので、お住まいのイメージチェンジにもセメント瓦の塗装はぴったりです。
セメント瓦の寿命を延ばす
セメント瓦を塗装することで、セメント瓦の寿命を延ばすことができます。
セメント瓦は塗装をしなければ脆いですが、塗装をすれば、塗膜が瓦の表面を保護するので長持ちします。
セメント瓦の耐用年数は30年〜40年ですが、定期的に塗装をすることで、さらにセメント瓦の寿命が延びる可能性もあります。
セメント瓦の塗装の工程
セメント瓦の塗装の工程についても見ていきましょう。
セメント瓦の塗装は、以下の手順で行われます。
- ①高圧洗浄
- ②下地補修
- ③ケレン作業
- ④下塗り
- ⑤中塗り
- ⑥上塗り
セメント瓦の塗装は、外壁の塗装とほぼ同じ工程ですが、下地処理が特に重要です。
下地処理がきちんと行われていないと、せっかく塗装をしても途中で剥がれてきてしまう可能性があります。
また、セメント瓦は下塗りの塗料の吸い込みが激しいことがあります。
その場合は、何度も下塗りの塗料を塗布し、塗料をしっかり吸い込ませる必要があります。
下塗りの塗料が足りなければ、中塗り・上塗りの塗料がしっかり密着せず、剥がれやすくなる可能性があります。
下塗りの重要性について詳しくご紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
セメント瓦は定期的な塗装で長く使うことができる!
セメント瓦の塗装についてご紹介してきました。
瓦にはさまざまなタイプがありますが、セメント瓦は塗装が必要な瓦の1つです。
塗装が必要ない瓦は、和瓦と呼ばれる粘度系の素材が材料になっているものです。
セメント瓦に塗装が必要な理由は、セメントに防水性がないことや美観を保つことなどです。
セメント瓦の塗装は、5〜10年を目処に行うのがおすすめ。
弊社では、セメント瓦の塗装のご用命も承っておりますので、お気軽にご相談ください!
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