屋根の縁切りって?縁切りが必要な屋根は?

投稿日:2023年4月30日

屋根工事には、縁切りという作業があることをご存知ですか?

 

現在の縁切りは専用の道具を使用して行う事が多いですが、昔はカッターを使って切っていたとのこと。

 

この記事では、縁切りの役割や縁切りが必要な屋根、現在使用する道具などについて詳しく紹介しますので、最後まで記事をチェックしてください!

 

縁切りとは?

屋根の縁切りって?縁切りが必要な屋根は?(1)

縁切りというのは、屋根の塗装の際に、塗料をローラーで塗布することによって瓦の重なった部分が塞がった状態になるため、この塞がりの部分を切る作業のことです。

 

新築の際には、屋根の塗装は行わないので縁切りは必要ありません。

 

縁切りが必要なのは、屋根の塗装のメンテナンスを行う際です。

 

弊社で行った屋根の縁切り作業の様子は、こちらからご確認いただけます。

 

縁切りが必要な屋根の種類

屋根の縁切りって?縁切りが必要な屋根は?(2)

縁切りが必要な屋根の種類についても見ていきましょう。

 

縁切りは、すべての屋根に必要というわけではありません。

 

縁切りが必要な屋根は、スレート屋根(コロニアル、カラーベスト)です。

 

スレート屋根は、スレート瓦とも呼ばれる屋根材で、天然の粘板岩を薄く加工したものやセメントに繊維状の素材を混ぜてたもの、パルプなど石綿以外の繊維とセメントを混ぜたものなどを瓦として使用します。

 

平成18年頃までは、セメントに石綿(アスベスト)を混ぜた素材もスレート瓦の材料として使用されていましたが、アスベストの健康被害が問題となってからは全面禁止となっています。

 

現在の主流となっているのは、パルプなど石綿以外の繊維とセメントを混ぜたノンアスベストの無石綿スレートです。

 

スレート屋根はその形状が薄い板状になっていて、塗料を塗布すると、狭い合間が塗料で塞がってしまいます。

 

そのため、下塗りの塗装を行った後に縁切りの作業が必要になってきます。

 

スレート屋根でも、勾配が急な屋根の場合は、縁切りが不要なこともあります。

 

スレート屋根は、軽量で耐震性に優れているということもあり、人気の屋根材の1つです。

 

最近はガルバリウム鋼板の屋根材が人気を集めていますが、スレート屋根も、根強い人気を誇っています。

 

弊社で行ったスレート屋根の塗装の様子は、こちらからご確認いただけます。

 

昔はカッターで縁切りを行っていた?

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かつては、スレート屋根の縁切りを、カッターナイフで行っていたことがありました。

 

カッターナイフで塗料で塞がっている部分を切っていくのです。

 

ただ、スレート瓦の数はかなり多いので、カッターナイフで縁切りを行うのはかなり大変でした。

 

また、カッターナイフで行う縁切りは、かなりの時間もかかります。

 

さらに、手作業で行うため、見落として縁切りできていなかったり、縁切りの際にカッターで屋根材を傷つけてしまう可能性もあります。

 

他にも、塗装をすべて終えた後の作業になることから、せっかく塗装して綺麗になった屋根を汚してしまう原因になることもありました。

 

こうした事情もあり、現在はカッターナイフで縁切りを行う業者は少なくなっています。

 

ただ、縁切り用の便利なカッターナイフも登場しているので、DIYで屋根の塗装を行う際などには、カッターナイフを使用する人も少なくありません。

 

縁切りの効果は?

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縁切りの効果についても見ていきましょう。屋根の塗装の際に縁切りをすることによって、どのような効果があるのでしょうか?縁切りの効果を、以下にまとめました。

 

雨漏りを防ぐ効果

縁切りをすることによって得られる効果の中で、もっとも重要なのが雨漏り防止の効果です。

 

 

雨が降ると、雨水は屋根から屋根材の下にも入り込みます。

 

瓦の隙間が塞がっていると、屋根材の中に入り込んだ雨水を排出することができません。

 

屋根材の下には防水シートなども敷かれていますが、雨水がたまり続けると、下地が劣化し、雨漏りの原因となってしまうこともあります。

 

屋根材に入り込んだ雨水を速やかに排出するためにも、縁切りは重要な役割を果たしています。

 

屋根裏の結露を防ぐ

縁切りの効果には、屋根裏の結露を防ぐ効果もあります。

 

屋根裏は、暖かい空気が上昇し、温かくなり安い場所です。

 

逆に屋根は常に外気に晒されているので、昼は暖かくなっても、夜は温度が下がります。

 

この温度の変化によって、屋根裏は結露が出来やすい状態になっています。

 

屋根材の隙間が塞がったままだと、屋根裏の温かい空気を逃がすことができず、結露が発生してしまいます。

 

縁切りを行えば、屋根裏の温かい空気は常に外に流れ続けるので、外気との温度差が少なくなり、結露の発生しにくい状態になります。

 

屋根裏で結露が発生すると、屋根の木材が腐食してしまう可能性があり、屋根の寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。

 

弊社では、屋根や外壁のプロによる診断を行っており、屋根裏の状態も細かくチェックさせていただいておりますので、お気軽にご利用ください!

 

現在の縁切りに使用する道具は?

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縁切りに使用する道具についても見ていきましょう。

 

かつてはカッターナイフで屋根の隙間を埋める塗料を一箇所ずつ削っていく作業を行っていましたが、現在は、タスーペーサーという道具を使うのが主流になっています。

 

タスペーサーは、上記の写真のように、屋根の隙間に挟んでいくものです。

 

従来のカッターナイフを使用する工法の場合、塗装が終わってから縁切りを行っていましたが、タスペーサーは、下塗りが終わった段階での縁切りになります。

 

タスペーサーが搭乗したことで、縁切りに要する時間は、かなり短くなりました。

 

ただ、カッターナイフでの縁切りよりもコストがかかるため、コスト削減のために、従来のカッターナイフによる縁切りを行う場合もあります。

 

縁切りが必要ない場合もある?

屋根の縁切りって?縁切りが必要な屋根は?(9)

タスペーサーによる縁切りは、屋根材に4mm以上の隙間がある場合は設置の必要がありません。

 

見積もり書にタスペーサーの項目がない場合は、屋根材に4mm以上の隙間がある可能性が高いです。

 

また、屋根材のすべての箇所に設置するのではなく、紫外線が多く当たる場所の場合、時間とともに屋根材が反り、隙間ができるため、タスペーサーの設置が不要と判断されることもあります。

 

タスペーサーが設置されていない場所があっても、それは施工ミスなどではなく、あえて設置していないことが多いです。

 

弊社では、細かく具体的な見積もり書を出させていただき、お客様にしっかりと納得していただいた上での契約を行っております。

 

まずは、現地でプロによる診断を行ってからの見積もりとなりますので、お気軽にご相談ください!

 

縁切りはスレート屋根の塗装で行うもので、現在はタスペーサーを使用!

屋根の縁切りって?縁切りが必要な屋根は?(10)

 

屋根の縁切りについて紹介してきました。

 

屋根の縁切りは、スレート屋根に必要な作業で、塗装で塞がってしまう屋根材の隙間を確保する作業です。

 

縁切りを行わなければ、屋根の内部が腐食して雨漏りが発生する可能性もあるので、大切な作業です。

 

かつてはカッターナイフで1つ1つ隙間を空けていくという作業を行っていましたが、現在は、タスペーサーという便利な道具を使って縁切りの作業を行っています。

 

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