雨仕舞ってどの部分?防水とはどう違う?
投稿日:2023年5月23日
建築用語に雨仕舞という言葉があります。
実は、雨仕舞というのは、ある役割をする部分を指す言葉で、複数の部分があります。
この記事では、雨仕舞がどの部分を指すのかや雨仕舞と防水の違いなどについて詳しく紹介するので、最後まで記事をチェックしてください!
雨仕舞とは?
まずは、雨仕舞が何なのかということについて、解説しましょう。
雨仕舞は、何か1つのものを指すのではなく、雨水を屋根や家屋に入れないようにし、雨水を適切に排水するために必要なシステムのことです。
なので、雨仕舞の役割を果たすパーツはとても多いです。
後ほど詳しく紹介しますが、雨仕舞には、雨樋の各パーツや水切り金具、シーリング材などが含まれます。
雨仕舞の役割
続いては、雨仕舞の役割について見ていきましょう。雨仕舞の役割には、以下のようなものがあります。
雨水を地面にスムーズに流して雨漏りを防ぐ
雨仕舞のもっとも大きな役割が、雨水をスムーズに地面に流すということです。
雨水がどこかに滞ったりすると、その部分から雨漏りがしてしまう可能性があります。
また、湿気が同じ部分に長く残ることで、木材などが腐食してしまうこともあります。
その結果、雨漏りや建物の劣化に繋がってしまうこともあるので、雨仕舞の役割はとても大きいです。
弊社では、雨漏りを即日止める「雨漏りのスピード補修」も行っておりますので、万が一の雨漏りの際には、お気軽にご相談ください!
大雨や台風などの非常時の排水も想定したシステム
雨仕舞は、通常の雨の時ばかりではなく、大雨や台風などの非常時の排水も想定しているので、万が一の災害の場合に心強いシステムでもあります。
特に台風の場合は、大雨に加えて暴風が吹き荒れ、通常の排水システムが機能しない可能性もあります。
ただ雨水をシャットアウトするだけでは、かえって建物への負荷が大きくなり、破損などの原因となってしまうこともあります。
雨仕舞はそんな非常事態も想定しており、いわゆる毛細管現象を防ぐために、あえて隙間も作っています。
毛細管現象というのは、表面張力によって、狭い空間の中を水が上昇するような物理現象のことです。
建物の劣化を防ぐ
雨仕舞は、建物の劣化を防ぐ役割も担っています。
たとえば、建材と建材の間を塞ぐシーリングは、雨水の浸入の可能性が高い場所に施工されます。
シーリング材があることによって、建物の隙間から雨水が染みこんでしまうことが防がれ、建物の劣化を防ぎます。
また、屋根と外壁の境目には、雨仕舞として雨押さえが設置されます。
雨押さえは雨水の浸入を防ぐとともに、内部に入り込んだ水の逃げ道も確保しています。
単に水を完全に塞ぐのではなく、適切に排水するように構築されているのが、雨仕舞の特徴です。
雨仕舞と防水の違い
続いては、雨仕舞と防水の違いについて見ていきましょう。
雨仕舞と防水は、水が屋根や建物に入るのを防ぐという意味では似ていますが、厳密には違います。
防水は、雨水をシャットアウトするためのシートや塗料、パーツなどのことです。
そして、雨水を適切に排水させ、防水機能をサポートするのが雨仕舞です。
防水機能は大切ですが、防水機能だけでは、防水シートや塗料に負担がかかってしまいます。
雨仕舞があることで、防水シートなどの負担が減り、より確実に防水し、防水シートや防水設備、塗料などを長持ちさせることができます。
弊社では、防水工事のスペシャリストが複数在籍し、雨仕舞と連動したさまざまな防水工事も承っておりますので、お気軽にご相談ください!
雨仕舞の種類
雨仕舞の役割を担っている部分は、かなりたくさんあります。その中でも、主なものをご紹介しましょう。
屋根の勾配
雨仕舞の代表的な例が、屋根の勾配です。屋根に勾配があることによって、雨が降ってもそこに雨水をとどまらせず、雨樋や水切り金具に誘導させることができます。実は、雨水がきちんと流れるように、屋根の勾配の角度の下限は決められています。ビルなど、屋根に勾配がない場合は、屋上に防水工事を行う事が必要です。
瓦屋根の漆喰
瓦屋根の漆喰も、雨仕舞の役割を担っています。漆喰は、瓦屋根を固定するとともに、雨水が屋根の中に入らないようにします。
水切り金具
水切り金具は、建物の屋根や基礎、土台部分、窓枠の下の部分などに取り付けられている金具のことで、雨水が屋根や建物の内部に入るのを防ぐ役割を担っています。水切りがあるのは、建物の中でも水がたまりやすい場所で、水がたまらず、流れていくように設置されています。水切り金具は「雨押さえ」と呼ばれることもあります。
屋根の谷樋
屋根には、谷と呼ばれる部分があります。谷は、屋根材と屋根材がぶつかり合う場所に設置されています。ちょうど雨水が合流してたまりやすいこともあり、雨の導線として雨樋が取り付けられています。屋根の谷の雨樋は、「谷樋」と呼ばれています。
雨樋
先ほど谷樋についてご紹介しましたが、谷樋の他の雨樋も、すべて雨仕舞の役割を担っています。雨樋は取り付けられる部分によって、竪樋や軒樋などの名称があり、屋根や外壁に複数設置されています。
取り合い部分の板金
屋根と外壁がぶつかり合う部分は、取り合いと呼ばれています。この場所は、違う素材が合わさっていることから、隙間ができやすく、雨水が浸入しやすい部分でもあります。ここに板金を取り付け、雨水が浸入しないようにします。
シーリング
窓のサッシや外壁と外壁の合間などに施されるシーリング材も、雨仕舞の役割を果たしています。シーリング施工が行われる場所は、建物内部への雨水の浸入が考えられる場所です。シーリング施工をすることによって、隙間から外壁の内部や屋内に雨水が染みこむことを防ぎます。
庇(ひさし)
窓や玄関の上に設置された小さな屋根のようなパーツが庇です。庇は、外壁に雨水が当たるのを防ぐとともに、窓枠から雨水が染みこむのを防ぎます。雨漏りの原因の1つが、窓枠からの雨水の染みこみなので、庇が雨仕舞の役割を果たすことで、雨漏りを防いでくれています。
棟板金
屋根の頂上に取り付けられた板金を、棟板金といいます。棟板金も雨仕舞の役目を果たしています。棟板金は、貫板を覆うように取り付けられた板金で、雨風や紫外線から貫板を守ります。
棟板金について紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
雨仕舞は、雨水を適切に排水するシステムのこと!
雨仕舞についてご紹介してきました。
雨仕舞は防水機能をサポートし、雨水を適切に排水するためのシステムのことです。
雨仕舞と防水の両方があるからこそ、雨水から建物が守られています。
雨仕舞は定期的に点検を行い、適切なメンテナンスを行うのがおすすめです。
弊社では、プロの診断士による屋根や外壁の無料診断を行っていますので、ぜひご利用ください!
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