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外壁塗装においての艶有りとは、ピカピカと光を反射する塗装をいいます。

外壁塗装をする際は色や塗料だけでなく、艶有りや艶無しかどうかも選ばなければなりません。

艶の選択は多くのお客さまが悩む内容の1つです。

なお、艶は有りか無しかの2択ではなく、3分艶・5分艶・7分艶など艶を少し抑えたものもお選びいただけます。

 

今回は外壁塗装においての艶の選択について詳しく解説します。

 

◆外壁塗装での艶とは

 

始めに、外壁塗装においての艶有り、艶無しの基礎知識についてご紹介します。

 

外壁塗装に使用する艶の計測は、角度60度から100の光が差し込んだ際に、正反射して反対側にどれほど光が届くかによって決められます。

正反射とは入射角と反射角がイコールである事をいいます。

反射した光の強さは光沢度(グロス値)と呼ばれており、その光沢度によって以下の光沢度で艶が決定します。

• ・艶有り・・・光沢度70以上
• ・7分艶・・・60前後
• ・5分艶・・・35前後
• ・3分艶・・・15前後
• ・艶無し・・・5以下

なお、5分艶は半艶ともいいます。

艶無しは艶消し、フラット仕上げ、マット仕上げとも呼ばれています。

 

◆塗料製品によって艶有りや艶無しが決まっている

艶有りや艶無しは塗料メーカーが塗料を製造した段階で既に決まっています。

塗装業者が工事をする時点で調合するものではありません。

また、塗料には艶有りしか選べないもの、艶無ししか選べないものがあります。

その為、艶の選択は、施工前の打ち合わせの時点で決める必要があります。

打ち合わせでは塗装箇所や色決め、ツヤ、使用塗料などを決めます。

 

なお、希望する塗料製品がどの艶を選択できるかは、製品のカタログや塗料メーカーのHPに記載されています。

 

「塗装工事で選ばなければならない”塗料”について」は、こちらのページです。

 

◆艶無し塗料は艶有り塗料に添加剤を混ぜて作られている

一部の塗料には初めから艶が無いものもありますが、基本的には艶消し塗料は艶有り塗料に添加剤を混ぜて作られています。

この時に混ぜる添加剤を艶調整剤といいます。

 

艶調整剤を混ぜる事により、塗膜の表面に細かな凹凸ができます。

それによって光が分散反射するので艶が無くなっているように見える、という仕組みです。

 

◆艶有りの方が耐候性が高く、汚れにくい

艶有りと艶消しを比べると、艶有りの方が耐候性は高くなります。

その理由は先述したように「艶消し塗料は艶有り塗料に添加剤を混ぜている」からです。

添加剤が混ざっている分、保護成分が薄くなる為、性能も落ちてしまいます。

艶は艶有り、7分艶、5分艶、3分艶、艶無しと、艶を消せば消すほど添加剤が増え、性能が低下していきます。

 

また、艶無し塗料は表面に凹凸がある事、艶有り塗料に比べて性能が下がる事から、汚れが付着しやすいというデメリットもあります。

水はけも艶有り塗料に比べると悪く、カビやコケなども発生しやすくなります。

 

とは言っても、艶無しにしたからといって各段に性能が下がる、というわけではありませんのでご安心ください。

塗料も日々進化していますので、艶有りに比れば性能は落ちますが、そこまで低いというわけではありません。

 

◆艶有り、艶無しのメリット・デメリット

 

艶有りには艶有りの、艶無しには艶無しのメリットとデメリットがあります。

以下にそれぞれの特徴についてまとめましたので艶の選択の際はご参考になさってください。

 

◇艶有り塗料

メリット

・ピカピカで新築のようになる

・サイディングボードの凹凸が強調される

・汚れが付着しにくい

・塗料の性能がそのまま発揮される

デメリット

・艶は2～3年で落ちる

・塗料と下地によっては光過ぎる

・人によっては安っぽく見えるという意見もある

 

◇艶消し塗料

メリット

・控えめで落ち着きのある雰囲気になる

・周りの景観に溶け込む

・高級感を演出できる

デメリット

・汚れが付着しやすい

・選べる製品が少ない

・人によっては質素に見えるという意見もある

 

なお、艶有りに比べて7分艶、5分艶、3分艶と艶を調整するほどデメリットは大きくなります。

 

また、感じ方は人によってそれぞれですが、艶有りは「ピカピカして安っぽく見える」という意見があります。

反対に「艶無しはピカピカしていないので新しく塗った気がしない」という意見も。

どう思うかは人によって異なるので、塗装工事を依頼する前にはピカピカの家とそうでない家を見比べておくとよいでしょう。

艶だけでなく、色の組み合わせなども見ておくと打ち合わせがスムーズにいきます。

 

「カラーシミュレーター」については、こちらのページです。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

艶有り、艶無しにはそれぞれ特徴がありますが、それはあくまで比較した時の内容です。

結論を言うと、どの艶がいいかはお客さまの好みでお決めになるのがいいでしょう。

どちらでも良い、という事でしたら艶無しに比べてメリットの多い艶有りがお勧めです。

それでも決められない、という場合はぜひご相談ください。

当社はたくさんのお宅の塗装工事を行い、艶を決めるアドバイスやサポートもしてまいりました

ご不明点はお気軽にお問合せください(^^)/

 

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