軒天の劣化を放置するとどうなる?補修方法や軒天材の種類を解説
投稿日:2024年9月14日 更新日:2024年9月30日
軒天は、下から見上げた時に外壁から外側に突き出している部分のことです。
外観の美観の向上や火事の延焼防止、雨漏りによる外壁の劣化を防止するなどの役割があります。
建物にとって重要な部分になるのです。
しかし、「直接雨や風が当たらない部分だからそのままでも大丈夫だろう」と劣化を放置してしまう方もいるのではないでしょうか?
実は、雨樋から雨水が溢れた水が流れたり破風に打ちつけた雨水が流れたりする部分のため、建物の中でも痛みやすい部分になります。
この記事では、軒天に湿気が溜まりやすい理由や放置するとどうなるのか、軒天の基本的な知識を紹介します。
軒天は湿気が溜まりやすい場所
軒天の中は屋根裏小屋と言われる部分で、屋根裏とも言われます。
この部分に結露が発生してしまうと、家の耐久性にも大きな影響を与えてしまいます。
主な結露の原因は気密性の問題や断熱材の不足、不十分な寒気などです。
結露が起こると軒天ボードや、屋根を支えている野地板の腐食に繋がる最悪なケースもあります。
他にも、雨漏りが軒の先端部分にある軒先で発生すると、軒天にシミとなって残ってしまいます。
中でも屋根の四隅部分は雨漏りや結露の影響により傷みやすいところです。
そのため、雨染みや反り、塗膜が剥がれていないか定期的にチェックすることをおすすめします。
軒天の不具合を放置するとどうなる?
軒天の劣化を放置してしまうと、腐食によって軒天の一部に穴が空いてしまうことがあります。
軒天は上からの風や横からの風には特化していますが、下から舞い上がってくるような風には対応していません。
そのため、穴が空いている部分に強風が吹き込み屋根が崩壊してしまう可能性があります。
また、穴から小動物や鳥が侵入して巣にされてしまうケースもあります。
小動物や鳥にとって屋根裏は、天敵や雨に濡れることもない住み心地のいい場所だからです。
そのようなことになってしまうと、糞などが原因でダニやガビが発生してしまい被害が拡大する原因にもなりかねません。
他にも、剥がれや傷みのある軒天部分に雨水が侵入すると、雨漏りに繋がります。
軒天が剥がれるという事は、その部分だけでなく周囲も傷んでいる可能性が高いため、周囲から水が侵入すると傷んでいた軒天の痛みが更に加速します。
強風や大雨のたびに、雨漏りが進行してしまうのです。
そのため、穴や剥がれなどを発見したら、できるだけ早く補修をおこなうようにしましょう。
軒天材の種類
昔はベニア板が主流でしたが、最近では耐火性に優れたケイカル板や金属板が多く使用されています。
主な軒天材の特徴を紹介します。
ベニア板
ベニア板はコストが安いメリットがありますが、耐火性や耐水性が低いといったデメリットがあります。
厚みのあるベニア板は重たくなってしまうため、軒天に使用する場合には3〜5㎜程度のものを使用します。
ベニア板の場合、そのまま仕上げると水分を吸収してしまいカビが発生し、腐食してしまうことがデメリットです。
そのため、塗料を塗って仕上げるのが一般的です。
ケイカル板
ケイカル板は、耐火性に優れた建材で不燃建築材料に認定されている建材です。
水酸化カルシウムと砂を混ぜ、補強のために繊維を組み合わせています。
メリットは住宅で火事が発生した場合、軒天にケイカル板を使用していることで屋根裏への延焼を抑えることができることです。
ケイカル板は、軒天の他にも建築材料として多く使用されています。
水に強い素材ですが、吸収率が非常に高いためそのままの状態では雨水など水分を吸収してしまい、劣化を早めてしまう可能性があります。
そのため、ケイカル板の場合もベニア板と同様に表面をコーティングするため塗装をおこないます。
そうすることで水の浸透を防ぎ、耐久性に優れた軒天に生まれ変わることができます。
また、ケイカル板は合成素材のため、衝撃が加わると割れやすいことが欠点です。
万が一割れてしまった場合には、部分的に張り替える補修をおこないます。
金属板
金属板は、耐火性や耐水性・耐久性に優れていることから軒天に使用されています。
使用される金属板は、ガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルです。
ただし、価格が高いことや意匠性などの理由から一般住宅に使用されることが少なく、デザイン住宅や病院などの公共施設で使用されています。
金属板のデメリットはサビなので、25年前後での塗装によるメンテナンスが必要です。
軒天の補修方法
軒天の補修方法は3種類です。
塗装
塗装は、耐久性を保つためにもとても重要です。
軒天の傷みなどが比較的軽症の場合に適している工法で、表面をコーティングすることで耐久性や防水性が高まります。
増し張り
増し張りは既存の軒天の上に新しい軒天材を被せる工法で、カバー工法とも言います。
ある程度既存の建材が劣化しているが、下地までの交換が必要ない時に有効な工法です。
既存の軒天がベニヤ板でも、耐火性に優れたケイカル板の増し張りがおすすめです。
作業工程としては、まず素材の上から接着剤で貼り付けて、万が一落下しないように周辺の縁も補強します。
メリットは、既存の軒天をそのまま活用するため、破棄する建材がなく費用を抑えられることです。
張り替え
張り替えは、軒天材が大幅に劣化していて雨漏りが発生している場合に有効な工法です。
傷んでしまった軒天の撤去と廃材の処分に費用がかかります。
しかし、下地ごと交換することにより性能を完全に回復することができます。
まとめ
軒天は、火事の延焼を防いだり雨漏りによる建物の劣化を防いだりしてくれるなど、建物にとって重要な部分です。
そのため、雨染みがあったり剥がれや反りなどが目立っているのを見つけたら、メンテナンスを検討しましょう。
放置したままでいると軒天の中に結露が発生したり、建物内部に雨が染み込んだりしてしまいます。
他にも、穴が空いたところから鳥や小動物が侵入し巣にされてしまうケースもあり、建物内部にまで被害が拡大してしまいます。
また、軒天のメンテナンスをおこなう場合には、足場の組み立てなどの費用を節約できるため外壁塗装と同時に施工することをおすすめします。
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