金属屋根に錆が発生するのはなぜ?原因や種類、防止する方法を解説

投稿日:2025年11月29日  更新日:2025年12月2日

金属屋根は軽量で耐久性が高いことから、住宅だけではなく工場や倉庫などでも広く採用されています。
しかし、屋根は常に雨風にさらされる過酷な環境にあるため、年数の経過によって錆が発生してしまいます。
錆を放置すると劣化が進行し、穴が開いたり雨漏りの原因となったりなど、建物全体の寿命にも影響を与えてしまいます。
本記事では、金属屋根に錆が発生する原因や錆の種類、そして防止方法についても詳しく解説します。

 

金属屋根に錆が発生する原因

金属屋根に錆が発生するのはなぜ?原因や種類、防止する方法を解説

金属屋根には、主に以下のようなことが原因となって錆が発生します。

 

酸化反応によるもの

錆は、金属が空気中の酸素や水分と触れて化学反応を起こすことで発生します。
とくに屋根は、建物の中でも最も雨や雪などに直接さらされるため、酸化反応が起こりやすい環境にあります。
この反応は一度始まると継続的に進行して、どんどん錆の層が広がっていきます。
防錆処理や錆止め塗装をおこない、金属の酸素や水への接触を遮断することで、酸化反応を防ぐことができます。

 

雨水や紫外線

屋根は雨水に直接さらされており、常に水分が当たる環境にあるため錆の進行が加速します。
また、紫外線も屋根の塗装を劣化させる原因になります。
紫外線によって塗膜が剥げると、金属部分が露出して雨水や酸素と直接触れるようになるため、錆が発生しやすくなります。

 

塩害

海岸地域では、海水に含まれる塩分が風に乗って屋根に付着します。
塩分は金属の腐食を促進させる作用があるため、通常よりも早く錆が進行してしまいます。
海から数キロ離れた場所でも塩害の影響を受けることがあり、沿岸部ではより防錆対策が必要です。

 

 

金属屋根に発生する錆の種類

金属屋根に錆が発生するのはなぜ?原因や種類、防止する方法を解説

金属屋根に発生する錆には以下のような種類があります。

 

赤錆

赤錆は最も一般的な錆で、特に鉄が酸化して生じる赤茶色の錆のことです。
赤錆は構造がもろく多孔質であることから、金属表面を保護する機能がありません。
むしろ水分や空気を通しやすいため、放置すると内部に雨水が浸入して穴が開くこともあります。
その結果、雨漏りが発生し強度も低下するため、早めの除去が必要です。

 

白錆

白錆は亜鉛メッキ鋼板に発生する錆で、粉状または白い斑点として現れます。
湿気がこもりやすい環境や、結露が頻繁に起こる場所で発生しやすい特徴があります。
強度が低下するような錆ではありませんが、放置し続けてしまうと赤錆の発生リスクが高まります。
特に、通気性の悪い箇所では注意が必要です。

 

もらい錆

もらい錆とは、他の金属から発生した錆が付着して広がる現象です。
屋根の上に工具などを置いて放置すると、それが錆びて雨水とともに流れ出します。
そうすると、ガルバリウム鋼板などの本来錆びにくい素材であっても表面に錆が付着し、そこから腐食が始まります。
もらい錆は比較的除去しやすいですが、放置すると屋根本体の錆を誘発してしまうため、定期的な清掃が重要です。

 

 

金属屋根の錆を放置するリスク

金属屋根に錆が発生するのはなぜ?原因や種類、防止する方法を解説

錆を放置するとさまざまなリスクがあるため注意が必要です。

 

穴が開く

金属屋根の錆を放置すると、その錆が内部へと進行していき、最終的には屋根材に穴が開いてしまうことがあります。
厚みのある屋根材でも錆によって徐々に薄くなっていき、一箇所に穴が開くと周囲の錆も加速して穴が大きくなったり数が増えたりします。
穴が開いてしまうと、その箇所からは雨水が直接建物内部に侵入して深刻な被害をもたらします。
そのため、放置せずに早急な補修が必要です。

 

雨漏りが発生する

錆によって穴が開いてしまうと、そこから雨水が建物内部に侵入して雨漏りが発生します。
さらに放置すると、屋根内部の腐食にもつながることがあります。
雨漏りによって屋根内部が濡れることでカビや悪臭の原因にもなり、さらに電気配線が濡れると漏電のリスクも生じます。
雨漏りは自然に直ることはなく、放置すると被害は拡大していく一方なので、建物の安全性を守るためにも素早い対処が不可欠です。

 

修繕費用が高額になる

早い段階で防錆処理や錆止め塗装などをおこなっておけば、数万円程度の費用で対応できますが、進行してしまうと塗装では対応できずに部分交換や葺き替えが必要になります。
その結果、数十万~百万以上と修繕費用も高額になってしまいます。
修繕範囲が広がるほど費用も高額になるため、早期発見・早期対処が最も経済的な選択となります。

 

 

金属屋根の錆を防止する方法

金属屋根に錆が発生するのはなぜ?原因や種類、防止する方法を解説

定期的な清掃

金属屋根を錆から守るには、定期的な清掃が基本となります。
屋根の上には落ち葉や砂埃などが溜まり、これらが水分を含むと錆の原因となってしまいます。
そのため、定期的な清掃をして屋根の状態を点検し、錆が発生していた場合は早急に除去することが重要です。
特に海沿いの地域では塩分が付着するため、年に数回の水洗いがおすすめです。

 

錆止め塗料を使った塗装

金属屋根には、錆止め塗料による塗装が効果的な防錆対策となります。
錆止め塗料によって酸素と水を遮断し、酸化を防ぐことで錆の発生や金属の腐食を防止することが可能です。
塗装の際には、発生している錆を完全に除去してから、下塗り塗装として錆止め塗料を塗布します。
10年から15年程度を目安として定期的な塗り替えをおこなうことで、錆の発生を予防することができます。

当社の屋根塗装工事については「屋根塗装」をご覧ください。

 

耐久性がある屋根材を選ぶ

錆対策には、耐久性の高い屋根材を選ぶことがおすすめです。
ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミニウムでメッキされた鋼板で、高い耐食性を持っており、トタン屋根の数倍の耐久性があります。
ステンレス屋根やアルミ屋根も耐久性に優れていますが、価格が高いため、コストと性能のバランスを考慮して最適な材料を選ぶことが重要です。

ガルバリウム鋼板については「30年耐久のガルバリウム屋根」をご覧ください。

 

 

まとめ

金属屋根の錆は、酸化や雨水・紫外線、塩害などさまざまなことが原因となって発生します。
しかし、適切な屋根材の選択と定期的なメンテナンスをおこなうことで、錆の発生を防止して、屋根の寿命を延ばすことができます。
特に早い段階で錆を発見して対処することが重要なので、定期的に点検を受けて必要に応じて塗装や補修をおこないましょう。

*K*

 

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