ケラバって何?どんな役割があるの?語源についても調査!
投稿日:2023年6月25日
屋根の塗装を行う際に聞かれる言葉に「ケラバ」というものがあります。
ケラバは建築用語ですが、屋根のどの部分をさすのでしょうか?
また、ケラバという少し変わった言葉の語源は何なのでしょう?
この記事では、ケラバの位置や役割、語源などについて詳しく紹介するので、最後まで記事をチェックして下さい!
ケラバとは?
まずは、ケラバとは何なのかということについて見ていきましょう。
ケラバというのは、屋根の妻側の端をさす言葉で、パーツの名前ではありません。
もっと具体的に言うと、屋根の妻側で、建物の外側にはみだしている部分がケラバです。
屋根の妻というのは、正面から見ると三角形になっている部分のことです。
また、切妻屋根ではなく、片割れ屋根の勾配のあるほうの端の部分もケラバと呼ばれます。
傾斜のないほうの屋根の端は、軒先と呼ばれています。
もっとわかりやすく言えば、勾配のある屋根の雨樋がついている側の端が軒先、雨樋がついていない側の端がケラバです。
屋根や外壁の名称について紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
ケラバの語源は?
ケラバの語源についても調査してみました。
ケラバという言葉は、漢字で書くと、「螻羽」もしくは「螻蛄羽」となります。
ケラバは、屋根の霧妻側が、昆虫の螻蛄(おけら)が羽根を開いたときの形に似てることから、そのように呼ばれるようになりました。
螻蛄は、直翅 (ちょくし) 目ケラ科の昆虫で、地中に穴を掘って住んでいる昆虫です。
「おけらになる」という言葉がありますが、この「おけら」も、螻蛄が関わっています。
螻蛄が前足を出している姿が万歳をしているように見えるので、「お手上げ状態」であることを「おけらになる」と言うようになったそうです。
また、瓦屋根の場合、ケラバの部分に葺く瓦のことは、「螻蛄羽瓦(けらばがわら)」と呼ばれています。
ケラバの役割
ケラバの役割についても見ていきましょう。
ケラバの役割には、以下のようなものがあります。
紫外線から家屋を守る
ケラバは、外壁から少し突き出た屋根の部分です。
ケラバがあることで、外壁が直接受ける紫外線の量が減ります。
外壁は紫外線が原因で、ひび割れや変色などを起こして劣化してしまうこともあります。
ケラバがあることで、外壁にかかる紫外線の影響を少なくしてくれます。
紫外線は、外壁の塗料やコーキング材の劣化も招くので、ケラバによって塗料や目地のコーキングなども守られます。
雨が家屋に与える影響を小さくする
ケラバは屋根から少し突き出ていることもあり、外壁に直接雨が当たるのを防いでくれます。
また、ケラバにはケラバ板金が取り付けられているので、屋根に降り注いだ雨水を樋に誘導する働きも担っています。
ケラバがなければ、家屋は雨の影響をダイレクトに受け、外壁や屋根の内部の木材の劣化などを招き、雨漏りを起こしてしまうこともあります。
屋根の塗装や工事を行う際には、ケラバ板金の取り替えや塗装などのメンテナンスが行われます。
弊社で行ったケラバ板金の設置工事は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
下から吹き上げる風から屋根を守る
屋根は、横や上からの風には耐えられるように出来ていますが、下から吹き上げる風には弱いという側面もあります。
ケラバの先端には破風と呼ばれる板が取り付けられていて、下から吹き上げられる風を防いでくれます。
ケラバと破風がなければ、下から強い風が吹き上げたときに、屋根が壊れてしまったり、最悪の場合は屋根が飛ばされてしまう可能性もあります。
屋根が吹き飛んでしまえば修理代も高額になりますが、それ以上に、ご近所の家屋への被害や通行する人への被害も心配です。
ケラバや破風の状況は、定期的にプロにチェックしてもらうのがおすすめです。
弊社では、屋根や外壁の無料診断を行っておりますので、お気軽にご利用下さい!
ケラバと破風の違い
ケラバと破風の違いについても見ていきましょう。
ケラバと破風は、よく間違えられることがあります。
先ほど、ケラバに取り付けられているのが破風と説明しましたが、破風はパーツの名前ですが、ケラバはパーツの名前ではありません。
屋根の妻側の外壁から突き出ている部分をケラバと読んでいます。
そのため、破風もケラバの一部という言い方もできますが、屋根の切妻側の先端の破風板までの部分をケラバ、その先を破風と呼ぶことも多いです。
ケラバと破風の違いについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しているのでご参照下さい。
ケラバのメンテナンス方法は?
ケラバのメンテナンス方法についても見ていきましょう。
ケラバは雨や風、紫外線を防いでくれるありがたい場所ではありますが、それだけに負担が多く、劣化もしやすい場所ともいえます。
雨漏りが起こる原因の1つに、ケラバの劣化もあります。
ケラバに設置された板金は、一度取り付ければ10年程度は大丈夫です。
ただ、年月と共に劣化したりゴミがたまるるなどするので、8〜10年に一度は点検が必要です。
ケラバの劣化が酷くなれば、雨水が適切に排水されず、雨漏りを起こしてしまいます。
実際にケラバが原因の雨漏りも報告されています。
ケラバで雨漏りを起こさないための対策の1つとしては、屋根の塗装の際には、ケラバもしっかりチェックしてもらうことがあげられます。
ケラバに問題があるようなら、塗装やケラバ板金の交換などのメンテナンスを行いましょう。
ケラバは屋根の妻側の端の部分をさす建築用語!
屋根のケラバについてご紹介してきました。
屋根のケラバは、屋根の妻側の外壁からはみ出た部分のことを指す建築用語です。
ケラバの語源は、昆虫のおけらが羽根を広げたところに似てるところから来ています。
ケラバは、雨や紫外線から外壁や屋根を守るとともに、先端に取り付けられた破風板で、下から突き上げる風で屋根が壊れるのも防いでいます。
ケラバは雨風に晒される場所に設置されているため、定期的なメンテナンスは必須です。
ケラバが劣化すれば雨漏りなどの原因にもなってしまうので、点検やメンテナンスはしっかり行いましょう。
弊社では、屋根や外壁の無料診断を行っており、ケラバのチェックもしておりますので、ぜひお気軽にご相談下さい!
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