屋根に使われている漆喰とは?劣化症状や修理方法を紹介

投稿日:2024年9月28日

住宅の屋根に使用されている漆喰は、経年劣化によりボロボロになりやすいです。
そのため、漆喰がどのように劣化するのかをしっかり把握しておくと、大きなトラブルにならずに済みます。
そこで本記事では、漆喰の劣化症状やメンテナンス方法などを紹介していきます。
この記事を読むと、漆喰を正しく扱えて屋根を長持ちさせられますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

屋根の漆喰の役割

屋根に使われている漆喰とは?劣化症状や修理方法を紹介

漆喰は、瓦屋根の隙間を埋めて瓦を固定し、屋根全体を強固に保つ重要な役割を果たします。
また、瓦屋根の隙間を埋められると、雨水が室内に侵入するのを防止する効果もあります。
さらに屋根の美観も保つため、漆喰の状態が悪くなると屋根全体の劣化につながりやすいです。
漆喰がしっかりと施工されていると瓦のズレや雨漏りを防げるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

 

 

漆喰の劣化症状

屋根に使われている漆喰とは?劣化症状や修理方法を紹介
漆喰の寿命はおよそ20年から30年とされていますが、環境や使用状況によってはこれより短くなる場合もあります。
漆喰が劣化すると、見た目や屋根の機能などさまざまな問題が現れるため、早めの対策が屋根全体のトラブルを防ぐカギです。

 

欠け・ひび割れ

屋根の漆喰が欠けたりひびが割れていたりする場合、漆喰の防水性能が徐々に低下している証拠です。
漆喰は乾燥すると収縮する性質があるため、雨風が強いと欠けやひび割れが発生しやすくなります。
これらの劣化現象は、今すぐ大きな不具合を引き起こす可能性は低いですが、放置すると雨水が侵入して瓦の内部にダメージを与える恐れがあります。
長期的な劣化を防ぐために定期的な点検や補修をしましょう。

 

変色・コケ

漆喰が変色して黒ずんだり緑色のコケが生えている場合、劣化が進んでいる可能性があります。
特に北側の屋根や湿度が高い場所では、漆喰にコケや藻が発生しやすいです。
変色やコケはすぐに深刻な問題を引き起こす場合は少ないですが、防水機能が低下している兆候です。
長期間放置するとコケが漆喰を侵食し劣化を加速するため、定期的な清掃とメンテナンスが重要です。

 

剥がれ

漆喰が部分的に剥がれて下地が露出していると、さらに大きなダメージが進行するリスクがあります。
長期間の風雨や紫外線によるダメージ、気温変化による膨張と収縮が剥がれを引き起こす要因です。
劣化が進むと漆喰が固くなり、下地との密着力が弱まって剥がれやすくなって強風や地震で屋根が崩れる恐れもあるので、早急なメンテナンスが必要です。

 

 

漆喰の劣化を放置するとどうなる?

屋根に使われている漆喰とは?劣化症状や修理方法を紹介
漆喰の劣化を放置すると、屋根全体の機能が低下してしまいます。
例えば、漆喰のひび割れや剥がれを放置していると、雨水が侵入し屋根裏の木材が腐食するリスクがあります。
結果として補修工事が大規模になり、費用も高額になるため早めの対策が重要です。

 

 

漆喰の修理方法

屋根に使われている漆喰とは?劣化症状や修理方法を紹介

漆喰の修理方法には、塗り直しと積み直しの2種類があります。

 

塗り直し

軽度の劣化であれば、既存の漆喰の上から新しい漆喰を塗り直す方法が適切です。
まず、ブラシや高圧洗浄機で表面の汚れやカビを除去し、劣化部分をワイヤーブラシやヘラで削り取ります。
その後、漆喰で古い漆喰の上に均等に塗布し、表面を滑らかに整えてしっかり乾燥させ、ひび割れが生じないようにします。
塗り直しは、既存の漆喰の全て取り除く必要がないため、短時間で済んだり屋根全体の負担が少なかったりするのがメリットです。
しかし、根本的な修理方法ではないので効果が一時的で、再度補修が必要になる場合が多いです。

 

積み直し

劣化が進んでいる場合、漆喰を新しく積み直す方法が適切です。
積み直しは、劣化部分の瓦を慎重に取り外して古い漆喰を完全に除去し、新しい漆喰を均等に塗った後に瓦を再度しっかりと固定します。
劣化が激しい場合でも屋根全体の耐久性を根本から高められるので、長期間の効果が期待できるのがメリットです。
しかし、瓦を取り外して再度組み直すという大規模な工事になるので、工期が長くコストが高くなりやすいです。

 

 

漆喰の種類

漆喰には主に以下の4種類があり、それぞれに特徴と適した用途があるので自宅の屋根に適した種類を選ぶとよいでしょう。

 

本漆喰

本漆喰は伝統的な漆喰で、消石灰を主成分とし麻スサや海藻糊をつなぎにしている自然素材です。
耐火性や耐水性が高く、自然素材で環境に優しいのが特徴なので、歴史的建造物や寺院にも使用されるほど高い信頼性があります。
しかし、デメリットとしては自然素材なので入手が困難になりやすく、他の材料と比べるとコストが高めになる点が挙げられます。

 

土佐漆喰

土佐漆喰は、土佐漆喰専用の塩焼石灰と発酵わらすさを原料としています。
高知県で誕生した漆喰であり、高温多湿の気候に強いため、湿気の多い環境によく使用されています。
漆喰は白色ですが、土佐漆喰はクリーム色から時間が経つにつれ白色に近づいていくのが特徴です。

 

琉球漆喰

琉球漆喰は、沖縄地方で伝統的に使われてきた漆喰です。
生石灰、稲わら、水といった自然素材でできているので、環境や人に優しい素材です。
また、断熱性や耐久性が高く調湿性もあるので、沿岸部や島嶼部での特に台風の多い地域でその効果が発揮されます。
以前までは琉球漆喰の需要が減っていましたが、近年効果が見直されてきており人気が高くなっています。

 

既調合漆喰

既調合漆喰は、漆喰メーカーが調合した製品です。
原料は、消石灰、麻スサ、炭酸カルシウムを配合しており、一部の製品では合成樹脂や化学繊維を使用しています。
粉粉末の材料に水を加えるだけなので本漆喰と比べて扱いやすく、現場で簡単に仕上げられるのが特徴です。
また、現在主流になっているためかなりの種類が豊富に揃っているのも魅力です。

 

 

まとめ

漆喰はさまざまな劣化症状があるので、漆喰の寿命を延ばすためには定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。
少なくとも5年に一度は専門業者に点検を依頼し、劣化が見られた場合は早期に補修しましょう。
また、漆喰工事は専門的な知識と技術が必要です。
信頼できる業者に依頼すると、適切な修理やメンテナンスがおこなわれて長持ちする屋根が保たれます。

 

当社の漆喰工事については「瓦屋根・漆喰工事」をご覧ください。

*K*

 

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