タスペーサーとは何?必要性やメリット・デメリットを紹介
投稿日:2024年5月11日 更新日:2024年5月24日
「タスペーサーって何?」「自分の屋根にタスペーサーは必要?」など、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?
タスペーサーは、屋根塗装の際にスレート屋根に用いられる道具です。
本記事では、タスペーサーの特徴やメリット・デメリット、タスペーサーを使用できる屋根について解説します。
タスペーサーって何?
タスペーサーは、屋根を塗装する際に瓦と瓦の間の隙間を塞がないようにするための道具です。
縁切りの代用品として多くの業者で採用されている工法です。
従来のカッターや皮すきでの縁切りは、塗料後、瓦に塗った塗料が乾いてからおこないます。
一方、タスペーサーを使った縁切りは下塗り後におこなうため、完成した屋根を汚すことがありません。
次は、なぜ塗装後に縁切りが必要なのか、縁切りの役割を紹介します。
縁切り作業とは
屋根塗装の際に、塗料で屋根材の間が塞がってしまうことがあります。
縁切り作業は、塞がってしまった屋根材の重ね目の隙間を作る作業のことです。
ではなぜ、屋根材の間に隙間が必要なのでしょうか?
・内部に雨水がたまらないようにするため
・屋根内部の結露を防ぐ
上記の理由から縁切りが必要とされています。
雨が降った際に雨水が屋根内部に侵入しますが、隙間が空いていることで、雨水が通り抜けられるようになっているのです。
しかし、隙間が塞がった状態では雨水が逃げ場がなくなり、屋根内部に雨水が溜まってしまいます。
結露は外気と建物内部の気温差が生じた時に発生します。
暖かい空気は上昇する性質があり、内部の暖かい空気は天井を通過し、屋根裏部屋まで上昇します。
屋根は常に外気と接している場所です。
暖房を使用する寒い冬などは、屋根内部と屋根の外側の気温差が生じやすく、結露が発生しやすいのです。
縁切りをすることで、内部の空気の通り道ができ、結露を防ぐことができるだけできます。
しかし、縁切りをおこなっていない屋根は、結露がたまり、断熱材や木材を腐食してしまいます。
タスペーサーのメリットとは
カッターと比較した際のタスペーサーのメリットを4つ紹介します。
・屋根材間の塗膜が剥がれたり、傷つける心配がない
・塗装後の屋根を足跡で汚す心配がない
・塗料で屋根材が埋まる心配がない
・作業期間が短縮する
屋根材間の塗膜が剥がれたり、傷つける心配がない
カッターや皮すきの場合、力まかせでおこなうため、せっかく塗った塗料が剥がれてしまう可能性があります。
また、塗装が乾燥してから、カッターや皮すきの刃で重ね目に切り込みを入れていくため、関係ない部分を傷つけてしまう恐れもあります。
一方タスペーサーは、下塗り後に塗膜を塞がずに屋根材の間に取り付けられるため、塗膜が剥がれるトラブルを回避できるのです。
塗装後の屋根を足跡で汚す心配がない
カッターや皮すきの縁切りは、塗装後、乾いた屋根に乗っての作業です。
そのため、塗装してきれいになった瓦に、足跡がついてしまい汚れることがあります。
しかし、タスペーサー工法の場合、下塗り後に設置します。
そのため、塗装後きれいになった瓦の上を歩かないので、足跡がつくトラブルを回避できるのです。
塗料で屋根材が埋まる心配がない
縁切りの工程は、塗装した翌日におこなわれます。
屋根材の間は特に乾きにくく完全に乾燥していない場合もあります。
十分に乾燥していないまま縁切り作業をすることで、再度塗膜で塞がってしまう可能性もあります。
タスペーサーの場合、十分な隙間を確保してからおこなうため、塗料が塞がってしまう恐れがありません。
作業期間が短縮する
カッターでの縁切りは、1枚1枚職人の手作業でおこなわれます。
屋根の大きさにもよりますが、2人作業でも丸1日かかる作業です。
しかし、タスペーサーは屋根の隙間に差し込むだけの作業なので、一般の家なら1人で作業しても2〜3時間ほどで終了します。
作業日数を短縮できるだけでなく、人件費も抑えられます。
タスペーサーのデメリットとは
カッター工法と比較した際のタスペーサーのデメリットを2つ紹介します。
・スレート瓦が割れる危険性がある
・追加費用がかかる恐れがある
スレート瓦が割れる危険性がある
経年劣化し耐久性が低下しているスレート瓦にタスペーサーを差し込むと、割れる危険性があります。
ただし、適切なメンテナンスをおこなっているスレート瓦であれば、タスペーサーを使用しても問題はありません。
追加費用がかかる恐れがある
タスペーサーを使用すると、カッターや皮すきを使った縁切りと比較すると追加費用がかかることがあります。
しかし、カッターを使用する縁切りとは異なり人件費を抑えられます。
そのため、タスペーサーを使った場合には、かならずしも追加費用がかかり金額が高くなるとは言い難いのです。
タスペーサーを使用すると費用が高くなるのかどうか、最終的に見積もり書を確認することをおすすめします。
タスペーサーを使用できる屋根は?
どんな屋根でもタスペーサーが必要かというとそうではありません。
タスペーサーが必要な屋根は、基本的にスレートの屋根です。
スレート瓦は、1枚1枚重ね合わせていき作業をおこないますが、屋根の隙間が狭いため、塗装をおこなうと隙間が塞がってしまうケースがあります。
タスペーサーを使うことで、一定の隙間を確保することができるからです。
ただし、全てのスレート瓦でタスペーサーが必要ということではありません。
スレート瓦の間が3〜4㎜空いている場合には必要ありません。
仮に十分隙間が空いている所にタスペーサーを取り付けても、固定されずに取れてしまうことがあるからです。
また、同じ一軒の屋根でも、全ての瓦にタスペーサーを設置するとは限りません。
例えば、日当たりのいい場所は、スレート瓦が反り返るので自然に隙間が開くため、設置はおこないません。
他の方角の瓦は隙間が十分にないため、取り付けるといったように異なります。
まとめ
タスペーサーは、雨漏りや結露などを防止するための縁切りの道具です。
カッターや皮すきを使用する縁切りの工法もあります。
しかし、タスペーサーを使うことで、通気性に優れ、断熱効果を高める効果があります。
屋根内部の腐食を防止できるので、カビやダニの発生も抑えることも可能です。
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