破風板には種類がある?通常の破風と化粧破風の違いは?
投稿日:2023年7月16日
屋根を守るために取り付けられている破風板。
この破風板には、化粧破風と呼ばれるものがあります。
通常の破風と化粧破風の違いは何なのでしょうか?
この記事では、通常の破風と化粧破風の違いや破風板の役割などについてご紹介しますので、最後まで記事をチェックしてください!
化粧破風とは?
化粧破風というのは、破風の中でも木材だけで作られたもののことを言います。
破風として使用される素材は、以前はほとんどが木材でした。
ただ現在は、木材よりも機能的に優れた素材があるので、破風に木材が使用されることが減ってきています。
破風の役割や素材については、後ほど詳しくご紹介します。
そもそも破風板って?
そもそも破風というのは、屋根の三角形になっている部分の先端に取り付けられた板のことです。
屋根の三角形になっている斜辺の先端を塞ぐように設置されているのが破風です。
屋根の斜辺の先端付近のことはケラバといいます。
ケラバと破風の違いについて詳しくご紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
破風は、ただ単に屋根の先端を塞いでいるだけではなく、いくつかの役割があります。
破風の役割について、以下にまとめました。
下から吹き上げる風を防いで屋根を守る
破風の大きな役割の1つが、その名称の通り、風に関するものです。
屋根は、上からの風には強いですが、下から吹き上げる風には弱いという性質があります。
そのため、下から強い風が吹き上げれば、屋根が壊れてしまったり、最悪の場合は屋根が飛んでしまってご近所や通行人に被害を及ぼす可能性もあります。
破風は、下から吹き上げる風を防ぎ、屋根を守る役割があります。
屋根の中に雨水などを入れない
破風は、屋根の入り口に当たる部分を塞ぐ形で設置されているので、雨水の侵入を防いでくれます。
もしも破風がなくて雨水が入り放題になってしまったら、屋根の内部に湿気がこもり、中の木材が腐食する原因となります。
屋根の木材が腐食すれば、屋根の強度も落ちますし、雨漏りが発生する可能性もあります。
破風があることで、本来入ってしまうはずだった雨水を阻止できるので、屋根の木材が長持ちします。
火災の際の延焼を防ぐ
破風には、万が一の火災の際に、炎が燃え広がるのを防ぐ役割もあります。
破風がなければ、火災が起こるとあっという間に屋根裏に火がまわってしまいます。
屋根裏に火が回ると、家屋はあっという間に全焼して焼け落ちてしまいます。
屋根には破風の他、軒天や鼻隠しなどが設置されており、これらのパーツも延焼を防ぐ役割を果たしています。
軒天は、外壁からはみ出た軒の裏のこと、鼻隠しは、屋根の軒側の端に設置された板のことです。
軒天の役割などについて詳しくご紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
家屋の顔として見た目を整える
破風は、家屋の正面に来ることが多いです。
そのため、昔は破風の部分に豪華な彫刻などを施していました。
お城の破風には、家紋が設置されていることも多いです。
現在も、古いお寺や神社などの破風には、それぞれ趣向を凝らした彫刻が設置されてることがあります。
化粧破風以外の破風の素材
化粧破風は、木材が素材となっている破風のことです。
では、木材以外の破風には、どのような素材が使用されているのでしょうか?
木材以外の破風の素材について、以下にご紹介します。
窯業系
木材以外の破風の素材には、窯業系があります。
窯業系は、セメントやセラミックなどを混合した素材で、窯で熱を加えて作られます。
耐久性、耐火性に優れているので、破風の素材として向いています。
また、デザインもさまざまなものがあるので、お住まいの美観アップにも貢献します。
ただ、重量があるので、耐震性に劣る面がデメリットです。
金属系
屋根材で木材の代わりに人気を集めているのが、金属系の素材でできたものです。
破風板にも金属製の素材が用いられることが増えており、特に20〜30年の耐用年数があるガルバリウム鋼板製の破風板が人気です。
ガルバリウム鋼板は耐火性が高く、見た目も良いので破風の素材に向いています。
ただ、金属なのでサビが出るのがデメリットです。
ガルバリウム鋼板について詳しく紹介した記事は、こちらからご確認いただけます。
化粧破風のメリット
化粧破風のメリットについて見ていきましょう。
化粧破風を使用することのメリットは、以下の通りです。
木材の風合いがある
化粧破風は、木材でできているので、木材の風合いが楽しめるのがメリットです。
人工の素材とは異なる天然の風合いは、どんな屋根材や外壁ともマッチします。
塗装によるメンテナンスが可能
化粧破風は、塗装によるメンテナンスが可能です。
塗装を行うことによって、化粧破風を長く使用することができ、腐食などの劣化を防ぎます。
化粧破風のデメリット
化粧破風のデメリットについても見ていきましょう。
化粧破風のデメリットは、以下の通りです。
耐火性が低い
木材の化粧破風は、金属製や窯業系のものと比べると、耐火性が低いのがデメリットです。
破風の役割の1つが、火災の際の延焼を防ぐことです。
木材の化粧破風の場合、金属や窯業系のものと比べて燃えやすく、延焼を防ぐ効果は劣ります。
こうした事情もあり、化粧破風が減ってきているとも言われています。
劣化しやすい
化粧破風は、金属や窯業系と比べると、劣化しやすいのもデメリットです。
木材は、湿気や紫外線などの影響で劣化してしまうので、場合によっては外壁よりも先に劣化してしまうことがあります。
しかも破風は家の顔といっても良い場所にあるので、劣化すればお住まい全体の見た目も悪くなってしまいます。
また、破風が劣化したことにより本来の役割が果たせず、屋根の中に湿気がこもったり、強い風が吹いたときに耐えられない可能性もあります。
金属などに比べて耐久性が低い
化粧破風は、耐用年数が30年とされるガルバリウム鋼板に比べると、耐久性が低いこともデメリットです。
木材の耐用年数は、その環境にもよりますが、20年程度となっています。
ただ、紫外線や雨などの影響で、20年を待たずに劣化してしまうこともあります。
化粧破風を長く使用するためには、塗装によるメンテナンスは必須です。
化粧破風は木材で作られた破風で、最近は減ってきている!
化粧破風についてご紹介してきました。
化粧破風は、屋根の妻側に取り付けられている板材のことで、素材が木材のものをさします。
かつて破風はほとんどが化粧破風でしたが、現在は、耐火性や耐久性などの面から化粧破風は減っており、ガルバリウム鋼板製の破風などが増えています。
化粧破風も、ガルバリウム鋼板の破風も、定期的な塗装のメンテナンスを行うことで長く使用することができます。
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